mercy's blog

愛知県でリハビリテーションに従事する者として日々考えることをまとめています。

セミナーを通して学んだこと①

3/21(土)にパーソナルデザインというセミナーを行いました。

 

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https://www.online-salon-mcs.com

 

 

【personal designとは?】

セミナーの趣旨としては”自分の生き方を自分でデザインする、そのためのキッカケを提供する”といったものです。

今の時代、How toのような情報自体の価値よりも(調べればいくらでも出てきますからね)、そのHow toを基にした一次情報(その人の体験をもとにした情報)に価値が見出されることが多くなってきました。

personal designでは様々な働き方をされている、”医療介護業界で現役で活躍されている方々”に講師を依頼し、講師の方から発信される各々のエピソードや想い、実際の行動などの一次情報を基に、それを抽象化し自己のアクションに落とし込むということを目的としています。

 

 

昨日は株式会社クレセント代表取締役の瀬口雄一郎さんから介護業界に関するお話をしていただきましたので、そこからの自分なりの学びをまとめていきたいと思います。

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プロフィール

 

【summary】 

今、介護業界がアツい

2025年、2040年、2060年と変革期を迎える介護業界は、今後さらにニーズが高まっていくことが予測される。既存の企業が新規事業を興す際、6割強が介護業界への参入を視野に入れるとさえ言われ、これから市場規模が拡大していくことを考えるととても魅力的な業界である。民間企業から見ると遅れているところがあり、成長の可能性を秘めた業界である。

 

良縁は自分の意志で掴み取る

仕事をしていく際、自分の中で”やりたい!””面白い!”と思ったことはどんどんプレゼンして掛け合っていくべきだ。熱い男!じゃ足りない。熱苦しい男!になろう。熱意は必ず人に伝わる。伝わるまで伝えて、一緒に楽しんでくれる人を見つけると、楽しい仕事ができる。想いを伝えたい時はシンプルに手紙や電話が、何だかんだ最も効率が良かった。尖った発言や行動をしていると、必ず非難する人が出てくるが、非難を共感に変えられると強い。

 

介護は暮らしの中に存在する

少しでも健康に活動的に生活をしてもらうには、リハビリ視点で筋力や筋持久力を維持・向上していって貰わなければいけないが、目的の見えない動作では中々継続することが困難。課題が面白くなければ、自発的に課題を行える人の方が少ないのだ。施設での事例紹介として、数名の方の不良姿勢を修正することを目的として、『美熟女図鑑』なるものの作成に取り掛かった話があった。利用者さんの姿勢に対する意識を、”美しく写真に収めてもらう”という目的を作ることで変えることができた。

 

組織運営においてもIn -Outバランスで考える

 施設において事業による収入も大切だが、同時にどこにお金が使われているかということも重要なポイントである。介護業界も人材紹介会社からの紹介という流れがあるが、人材紹介料のマージンが異常に高く(紹介手数料35〜40%)、人手不足という業界のイメージからか足元をみられている部分がある。ノッポさんのデイサービスではプロモーションビデオ(PV)を作成し、PVのQRコードを機関紙、広報誌、名刺などに貼り付けることで、二次元の情報紙に動作という奥行きをもたせ、より自施設をユーザーやワーカー予備群に身近に感じてもらう戦略を採用している。それによって求人コストをかけずに働き手の確保が行えている。これからの時代はITを正しく使って情報発信を行わないといけない。

 

 講演から感じたことを抽象化すると

今回の講演内容から私が感じたことをまとめると、

成長市場に身をおいていることを意識し、新しいチャレンジをどんどんしていくべきである

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介護業界に労働者としてではなく運営者として関わる意識がある方に言えることかなと思います。2060年の”段階Jr.世代”が65歳以上となる時代に予測される市場の問題に向けて、自分の携わる地域で起きてくるであろう地域のニーズを捉えることが大切だと改めて感じました。まずは求められていることを整理していく必要があるので、地域の公共事業と精通している知り合いに話をもっと聞きに行くことにします。

 

チャレンジに対して批判や非難があることは悪いことばかりではない

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何事においても言えることは、一回でスパッと話が進むことの方が少ないということだと思います。だから、何度でもやる。想いが本物なら、何度もやるうちに相手に想いが伝わって、仲間になってくれる。チャレンジに付きもののアンチも、関心を持ってもらえているという時点で既に味方予備軍だと思います。学会発表等も同様ですが、関心を持たれないのが一番アプローチに失敗している状態だと言えます。アンチはいない、捉え方次第です。私個人としては、想いを文字に興すこと、情報発信の習慣を身に付けることでライティング能力のレベルアップを図り、発信のためにも情報リテラシーを高めることで情報収集能力を高めていきたいと感じました。また、批判されるくらいまずは知ってもらえるようにもっとSNS頑張らなきゃなと思います汗

 

目的達成のためのプロセスに介入し、相手の行動変容に意識する

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これは当然なのですが、目的達成のための手段は1つではありません。目指すゴールが同じであっても、そこに辿り着くためのルートは一つじゃないですよね。そして、そのゴールに利用者を連れていくのであれば、自分の得意なルートではなく、対象者が楽しめるルートを選択するのが常套手段であるということです。評価によってアプローチ対象の最終到達段階を決定し、課題の難易度設定を見直す。case-by-caseで行動変容を起こせるようアプローチ手段を変えていくことが大切だと思います。行動変容がkey wordですね。

 

事業全体を考える際は、どこにお金が費やされていて、それに対する成果(所謂コスパ)が適切なのかをまずはリサーチする

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家計と同じでIn -Outバランスを考えなければいけないという当然のことが、まさに眼から鱗状態でした。リハ関連機器を除くと、あまり自分の所属施設がどこにどんなお金を払ってるのかを意識して聞いたことがなかったので、事務長に聞いてみようと思いました。仕事で成果を挙げるということを考える時は、会社の中で”株式会社  JIBUN(自分)”を立ち上げると良いですよ。業務を委託されている、という認識で成果にコミットすると、会社からみた個人の価値が高まりますので。参考までに。

 

 

まとめ

今回のpersonal designは大まかにお伝えするとこのような内容でした。もちろん実際の瀬口さんのお話はもっともっとアツくて濃い話でしたよ!純粋にお話がとても上手で楽しく聴講できました。今後もpersonal designで感じた私個人の感想を書いていこうと思いますので、personal designに興味を持っていただいた方が見えましたら是非一度遊びに来てください。あすに向けた気持ちの高まりを感じることができますよ!

 

 

次回案内

せっかくなので次回案内もさせてください。

次回は当事者セラピストによるトークセッションとなっています。セラピストとしての立場と患者さんとしての立場の双方である御三方のシンポジウム形式で執り行わせていただきます。これから実習生として病院や施設に出向く学生、4月から社会人となる方、働き始めて数年経つ医療介護従事者、誰にとっっても意味のある貴重な体験ができると確信をもってお伝えさせていただきます!

是非とも足を運んでいただけたらと思います。

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ではまた!

 

今後の専門職としてのキャリアの在り方

ここ数年で療法士の働き方という視点へのスポットが非常に色濃くなってきたように感じます。

 

デイサービスの立ち上げだ!

訪看やるぞ!

自費リハだ!

複業だ!

ベンチャーだ!

 

こういったものが多いのかなといった印象です。個人的には全部素敵だなと思います。自分の情熱を捧げたい明確なミッションがある人は何やってもいいんじゃないかなと思っています。あ、他者を貶める在り方や、患者さん利用者さんに不利益がある仕組みは勿論ダメですよ。あくまでも患者貢献できるサービスの範囲内です。

自分がやりたいと思える指針がハッキリしている人は、自らの進むべき航路がみえています。あとはそこに向かって進むだけ。ただ、みんながみんなそうじゃないです。今回はサラリーマンとしての療法士の強み弱みに関して書いていきたいと思います!

 

  •  サラリーマンのメリット
  1. (中の下の水準で)収入が安定している
  2. (会社によるが)企業としての体力がある
  3. (会社によるが)休暇が多い
  • サラリーマンのデメリット
  1. 財源は社会保障費であるため、限りがある≒儲からない
  2. 役職の枠に限りがあるため給与の頭打ちがある
  3. (場所によっては)自分のやりたいことを実践できない

 

ざっくり挙げてみました。順番に解説していきたいと思います。

 

メリット1:(中の下の水準で)収入が安定してる

これに関してはセラピストとしてお勤めの方は既に実感されている部分かと思います。医療介護という業態はこの先も無くなることはありません。自分よりの上の世代がいる限りはずーっと必要とされる仕事です。今現在の日本の平均年収は441万円です。

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そして理学療法士の平均年収は406万円で、なんと全国平均を下回るんですね。

理学療法士(PT)の年収・給料と将来性について|マイナビコメディカル

絶対に無くならない領域であると同時に、この現実的な数値から考えると、サラリーマンとしてのセラピストは中の下の水準で安定していると言って良いでしょう。

しかしそれも今だけかもしれません。セラピスト業界に限った話ではないですが、今後は収入に関して二極化がすすむという流れが起こってくるでしょう。その辺の根拠となるお話はまた後日書いてみたいと思いますが、単純に「人口減少・社会保障費の増加・療法士数増加」のワードだけ見ても雇用機会が減ることは予見できますよね。今後サラリーマンを継続するつもりなら、治療家としてのマインドや組織に貢献できる働き方など、常に考える必要があるといえます。

 

メリット2:(会社によるが)企業としての体力がある

所属している会社の規模にもよるのですが、新しいことにチャレンジしやすい環境であるということが言えます。個人で融資を受けてサービス提供体制を整えた場合、採算が取れずに破綻すると再出発にとても大きな時間とお金を必要としますが、運営母体が安定していれば、多少の失敗はリカバリーできるのです。その体力が会社にはあります。つまり、自分の実現したいことが会社の理念にマッチしていれば、プレゼン次第で自分が実現したいサービスを始めることが出来るんですね。これがサラリーマンの非常にポジティブな部分だと思います。自分が実現したいこと=会社の理念、の関係式が成り立つ組織に就職することができれば、自分の私財を投げ出さなくても自分の理想を体現する場を手に入れることが出来る可能性があるので、そういった想いがある人は転職活動していくと良いと思います。

 

メリット3:(会社によるが)休暇が多い

個人で行動する場合、自分の行動がそのまま成果に直結します。その点会社に所属していれば休日は保証されます。権利ですしね。家族との時間を大切にしたい人や、自分の趣味を大切にしたい人などにとっては非常に大切で重要なポイントかなと思います。

 

 

デメリット1:財源は社会保障費であるため、限りがある≒儲からない

言わずと知れた問題です。社会保障費をもとに診療報酬や介護報酬が決定されることを考えれば、その傘の下で給与を得ている我々サラリーマンの給与がそう簡単に大きくなるはずがありません。大きくなったら国が潰れます。財源が決まっている以上、極端に大きく収入を増やせるわけではないというわけですね。

 

デメリット2:役職の枠に限りがあるため給与の頭打ちがある

これも組織運営を考えれば当然と言えば当然なんですが、役職のポストには限りがあるので、空かない限りは着けないのは当然ですよね。基本給が劇的に伸びる地方公務員の方でもない限り、手当がつかなければ給料は頭打ちになります。

 

デメリット3:(場所によっては)自分のやりたいことを実践できない

メリット2で挙げた内容と重複しますが、自分がやりたいことが企業理念にそぐわない内容であった場合は、実現は非常に困難であるということが挙げられます。組織としての方向性と自己の方向性をマッチングさせることが必要です。

 

 

これらの内容を踏まえ、個人的な見解は

 

”出世✖️複業が最強である”

 

になります。

この先、2004年から始まっている人口の減少が劇的に改善される見通しは今のところ立っていません。

養成校の乱立により、理学療法士で1万人以上、作業療法士で6千人以上が年間に輩出されています。

明らかな供給過多の流れがみられます。

つまり、ぼんやり臨床は問題外ですが、患者さんのこと想って勉強熱心なだけでもダメ(想うことも勉強することも大切です。が、盲目的なものはダメという意味です)ということです。

大切なことは、価値を創出する、成果に対する単価を意識する、マネージメントで成果を上げる、になります。

患者さんからみた価値の高さも大切ですが、会社から見て価値が高い人の対価しか上がりません。少なくとも今の保険診療の仕組みではそうなっています。

実現したいを実現していくためには、組織内での立場を高めることも大切です。

 

それでも家族のためにも稼ぎは必要ですよね。だからこその複業です。

副業解禁は最近のトレンドになりつつあり、医療業界でもOKのところが多くなってきたように感じています。

副業こそ専門性が活きます。自分の突き詰めた得意を必用としている人に提供する仕組み化を図っていけると良いですね。

 

最後、大切なところが若干さらっとしてしまった感があるのでまた今後加筆していきたいと思います。

 

働き方の流れでお知らせになるのですが

実は今、愛知県で活動中の医療介護塾という団体の中で、「personal design」というこれからの医療従事者としての働き方に関するセミナーを運営させてもらっています。医療介護塾・personal designのHPはこちら↓↓↓

www.online-salon-mcs.com

月に一回名古屋市内でセミナーを開催させていただいていますが、医療介護塾のサブスクでWEB参加もできるようになっておりますので、ご興味を持っていただいた方はお問い合わせいただければと思います。今年の講師陣はこのようになっています。

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自分のこれからのキャリアに関してヒントになる話が必ずあります!

自分の生き方と見つめ合う時間を是非! 

 

最後まで読んでくださってありがとうございました!

 

では!

 

 

業界の工学機器活用は加速へ

本日こんな記事が日経新聞のwebサイトに掲載されました。

www.nikkei.com

 

凄くないですか!?

 

何が凄いって、これがi padで出来るのが凄いですよね!検出方法が全くわからないので代償動作をどう捉えるのか気になるところですが、i padクラスの価格で動作分析してが出来るとなれば持ち運びの簡便さとしても低価格化としても申し分ないと個人的には思います。

 

 

私が研究機器に触れている頃の三次元動作解析といえば、kinematracerやVICONなどの非常に大掛かりなもので、測定には着替えやマーカーなどを必須としました。計測に非常に手間が掛かった上、解析場面でマーカーが追えない時などは途方に暮れたものです。。。

今現在でも正しい数値を計測しようと思うとこれらが選択されることが多いようですが、ここ近年ではOG技研のマーカレスや酒井医療のマイオモーションなど、大手医療機器メーカーからも簡便さが売りの計測装置が販売されております。技術の向上には感心するばかりです!(使ったことないので使い勝手は分かりませんが、、、)

 

 

先日記事にさせていただいた運動量増加機器加算に挙げられているようなリハビリ機器などの他にも、HALやHONDA歩行アシスト、ACSIVE、Re-gaitなどの歩行支援機器も数多く発表されています。とにかく今、リハビリテーション業界は工学機器の活用が進んでいるのです!

 

そんな流れの中で私が想うこと、それは

 

 

”このビッグウェーブに、乗り遅れてはならぬ!”

 

 

正直なところ、”ロボット最高!””ロボットあればセラピスト楽になるよね!””医療業界もロボットに仕事取られちゃう汗”とか、MI!JI!N!MO!思ってません!微塵も

私たちが提供している技術はそんな単純なものじゃない(と思いたい)です。バイオメカニクスや神経生理学の知識のもと、療法士が介助して獲得する動作の方が質が高いと信じていますし、ウェルウォークやReoGoーJなどを間近でみてきて、まだ取ってかわられるほどの脅威を感じないのが事実です。

ただ、これらの機器が開発される背景に超高齢社会による社会保障費の増大や、2040年以降の担い手の減少など、現在のままでは対応出来ないという未来予測のもと、技術開発がなされているのもまた事実です。

これまでのリハビリテーションの概念からパラダイムシフトしていく時期なのだと思います。これらの工学機器は敵でも悪でもないです。セラピストに代わるものでもなく、セラピストが使いこなすべき道具だと思っています。

 

”未来を作っていくのは人です”

 

上手に活用して、少ない人/資源でも患者さんの在宅復帰が支援できるように考え、尚且つ競争に負けない努力と視座の意識を忘れないようにしたいものです。

 

 

ちょっと趣向は違いますが、ZOZOスーツやZOZO MATなどの活用の展開を考えたら面白いですし、任天堂スイッチのリングフィットネスの考え方も面白いと思います!可能性は無限大ですね!

 

本日は記事から感じたことの投稿でした。

SDGsから考える

昨年の8月から12月の5ヶ月間にわたって

愛知県東海市の障害者就労継続支援事業所Maison de GIFT LOUNGEにて

『GIFT ICT クラブ〜発達障害児・身体障害児・外国籍児童も一緒に楽しむロボットプログラミング〜』

というものにメンターとして参加させていただきました。

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ICTクラブ

Maison de GIFTに関してはこちらから↓↓↓

サロン概要 – Maison de GIFT LOUNGE

 

 

 

ICTクラブとは

”地域ICTクラブでは、課外の時間にデザインやアプリ制作、世代間での知識・経験の共有などを通じて楽しく学び合うことで、子どものICTに対する興味関心を高めていく場”

総務省|教育情報化の推進|地域ICTクラブ普及推進事業(平成30年度〜)

というものだそうです。

 

縁あってこのような機会に参加することが出来たので、

その中で触れたSDGsに関して、まとめてみたいと思います。

 

 

 

  • 最近よく耳にする”SDGs”という言葉

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SDGs


SDGsとは”SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS”の略で

”持続可能な開発目標”とされています。

 

端的に説明すると、

貧困や不平等・格差、気候変動などの17の項目に対して、国連加盟国で改善に向けて取り組んでいきましょう!

と言った趣旨のものです。

概要はこちら↓↓↓で確認できます。

https://www.plan-international.jp/about/libraries/kyouzai/pdf/sdgs_child_friendly.pdf

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/pdf/sdgs_navi.pdf

小中学生向けに作成されたもので、誰にでもわかりやすいようにまとめてあります。

 

近年では様々な企業がSDGsに対する取り組みを行っており、外務省のHPでも活動報告を参照することができますので、どういった風に考えたら良いか参考にされたい方はのぞいてみると良いかと思います。

取組事例 企業 | JAPAN SDGs Action Platform | 外務省

 

 

  • SDGsが注目されるに至った背景

そもそもSDGsに向けた取り組みがなぜ企業間で広まりをみせているのか、というところが1つ鍵となっています。別に企業も慈善事業で目標を達成しましょう!と掲げているわけではないようです。きっかけは2006年に当時の国連事務総長が提唱した、責任投資原則(PRI)にあります。

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責任投資原則

ざっくり要約すると、投資家は企業へ投資をする際には、その会社の財務情報だけを見るのではなく、環境や社会への責任を果たしているかどうかを重視して下さいね!という提言が国連によってされたんですね。

2010年に世界最大級の機関投資家であるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)がPRIに署名したことによって、日本企業は機関投資家から、汚染物質の排出状況や商品の安全性、供給先の選定基準や従業員の労働環境……といった、ESG[環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)]にもとづく非財務情報の開示を求められるようになったという背景があり、これをきっかけに、投資を受ける日本企業の間にも、もっとESGを考慮しようという動きが広がった、という流れです。

SDGsはいま日本企業にとって、ESGを考える上での大きな指標になっているのです!

 

 

SDGsをどう考えるか

さて、ここからが本題です。大切なことは、こういった取り組みの経緯を知り、現在地を知り、じゃー自分がSDGsの達成に向けて取り組めることは何だろう。。。と考えることだと思います。ちなみに日本は加盟国中現在(2019年度)15位で、”4 質の高い教育をみんなに”と”9 産業と技術革新の基盤をつくろう”の2項目が達成できていると評価されています。

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SDGs 達成度ランキング

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2019年度版 達成度

達成度の高い順から緑(達成している)→黄色→橙色→赤色(深刻な課題がある)と評価される。

 

 

私はSDGsについて触れていく中で、医療従事者として、リハビリテーションを通じて”3 全ての人に健康と福祉を”、”8 働きがいも経済成長も”、"11 住み続けられる街づくりを"の3つを自分のSDGs達成に向けた目標に据えました。

 

自分は起業するわけでもないし、関係ないと感じる方もみえるかもしれませんが、SDGsに向けた取り組みはサラリーマンでもできます。目標達成のための手段は慈善事業である必要はなく、ビジネスとして捉えても良いのです。自分の提案一つで、地域をより良くでき、経済が活発になり、地域住民の働きがいも向上したら素晴らしくないですか?

 

まだそんな大きなこと考えられないよ、という人もいると思います。そんな人は”国民みんなが平等に受けられる医療を維持すべく、医療現場からの国会議員数の増加など実現できるよう、有権者としての意識を持つ”なんかでも良いんじゃないですかね。また、そんな自分の想いを周囲に伝えるなどの啓蒙活動を地道に行うことも価値のあることだと思います。

 

 

最後になりますが、みんながみんな突出した能力があるわけではないですよね。でもそれぞれにできることがあります。

大切なのは目標に対して、自分の意思がそこにあるということなんじゃないかなと思います。

行動していきましょう!TAKE ACTION!!

 

ではまた!

 

 

 

理学療法士のほとんどの人が持っているもの

それは

 

 

 

  _人人人人人人人人人人人_

  > !!楽天カード!! <

   ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

 

 

 

 

理学療法士協会入会とともに反強制的に入会するカードですね笑

 

ブログ始めたばかりで、何かと真面目なことばかり書いてしまいそうなので

今回は少し趣向を変えてみます!!何事も挑戦!!笑

内容はふざけずに真面目です!

理学療法士の前に、人として大切なリベラルアーツに関してです!

ほとんどの理学療法士が持っている楽天カードを絡めて!

ではいきますよーーーー

 

 

リベラルアーツとは、一言で言えば西洋世界の学術・学問の基礎のことです!欧米の教育では、このリベラルアーツがアートとサイエンスの入り口と考えられていて、これらの勉強をした後にメジャー(専攻)を決めるシステムになっているんですね!

リベラルアーツを日本語訳では「教養学」と訳す例が多いようですが、「教養」という日本語の一般的な意味は「社会生活を営む上で必要な学術、文化、歴史、芸術などに関する広い知識」というような意味になります。リベラルアーツをより正確に日本語にすれば「教養学」より「基礎学問」の方が最適な感じがしますね!

つまり、みんなに大切な知識、ということになります。

 

  • 理学療法士は日本という国の中でも真面目な業種である

理学療法士になった人って、真面目な人がとっても多いです。患者さんのために、休みの日に高いお金を払ってセミナーに出向くのがスタンダードな感覚の人が大勢いる、稀有な世界だと思います。日本は24歳過ぎたら勉強しなくなる国だ、なんてVoicyでキンコン西野さんも言ってましたけど、世の中の大半の若者はその辺で学ぶことをしなくなるんだなーと聴いていて思ったりしました。それを思うと、理学療法士はやはり真面目な人が多いということを痛感するわけです。

 

だから、そんなこんなで理学療法士の若手はお金がない!ただでさえ高額給与とはなりにくい業界なのに、休みの日に時間とお金を費やして勉強してるんだもの!それ自体は、勿論いいことなんだけど(一概に絶対良いこととも言えないけど…)、ここでただお金を費やしるだけだと勿体ないよね、って話です。

 

 

そこで出てくるのが楽天カード!冒頭でも触れた通り、協会に入会している人はほぼみんな持たされてますよね!楽天カードには1ポイント=1円で使えるポイントがあるのは皆さんご存知かと思います。このポイントの使い方の汎用性がとてつもなく高い!皆さん、生活で我慢することなく自由に使えるお金増やしたくないですか?そんな方には楽天経済圏への移住をオススメします。

楽天カードにはランクに応じて優待がありますが、固定費の支払いを楽天カードにまとめることによってそこそこランクアップできます。私自身も光熱費、通信費、飲食代、車維持費などで楽天カード楽天PAYを使用することで余裕を持ってダイヤモンド到達基準額を満たしていますし、おそらく大抵の皆さんもこれくらいは行っているかと思います。ただ、それだけでは勿体ない!

 

サービスとしてオススメするのはコチラ!

  1. 楽天モバイル
  2. 楽天証券
  3. 楽天市場(SPUを使いこなす)

 

1.楽天モバイル

 

楽天モバイル、ダイヤモンド会員であれば登録初年度の月額は980円です。月2ギガのプランですが、低速になってもYOU TUBEの視聴が問題なく可能な通信速度を保持できます。動画見れるくらいの通信速度が維持されてるとそれほどストレスは感じません。通話も10分間は無料なので、電話代ほとんどかかりません。通信費、抑えると月々の固定費が大幅に減りますし、年間で6万円くらい自由に使えるお金が増やせますよ。そのお金で遊びに行ったり、勉強会行ったり、本買ったりしても良いんじゃないですかね!

さらに楽天モバイルに登録することでSPUが+1倍になります。これまでは+2倍やったんですけど、楽天光がSPUに追加になるとのことで+1倍に下がってしまいました。残念。ネット回線もまとめられる地域であればまとめることをオススメします!ちなみに私はエリア外でした泣

 

2.楽天証券

楽天証券では楽天ポイント投資信託に参加できます。NISA、積立NISA、IDECO楽天ポイントで購入できるわけです!現金を使わずに投資にTRYすることができるわけですね!しかも500円/月の定期購入でSPU+1倍になります。将来が不安だけど、自分で何かすることは考えていない、勤めながら何かしていきたいと思っている人は、楽天ポイントを使って資産運用を初めてみると良いのではないでしょうか。

 

3.楽天市場(SPUを使いこなす)

先ほどから直々出てくるSPUです。私は楽天会員(1倍)、楽天カード(2倍)、楽天銀行楽天カード(1倍)、楽天でんき(0.5倍)、楽天証券(1倍)、楽天モバイル(2倍)、楽天アプリ(0.5倍)で計8倍までSPUを高めています。楽天で商品を購入する際、金額の下に獲得ポイントが表示されますが、通常であれば100円で1ポイントなのが、8ポイントになるわけですね。つまり20000円の商品を購入する際、SPUを気にせず楽天市場で購入する場合、200ポイントだった楽天ポイントが1600ポイントになるわけです。実質として20000−200=19800円だったものが20000−1600=18400円となって1400円の値引き状態を作り出せるわけですね。お得ですね!さらに5と0のつく日はポイント5倍デー(この場合だと2600ポイント)になりますので、お買い物する際にこの仕組みを使いこなせると非常に経済的かと思います。

 

今回は医療とは離れた内容になりますが、これからの時代を生き抜く人にあった方が良いお金にまつわる内容を盛り込んで話してみました。文章が拙く、魅力的に映るか分かりませんが、誰もがすぐに始められる内容に関してお伝えしたつもりです。

 

誰かの何かのきっかけになってくれればと思います。

 

では!

療養・就労両立支援指導料に疾患が追加

今回の改定で新たに気になっていたことがあります。

 

これまで私が所属している病院では関与する部分がなかった領域なのですが、今回の改定で関わる部分が少し出てきそうだなーと感じている部分です。実際に経営陣からこの部分のお話が出てくるかはわかりませんが、私見を踏まえて考えてみたいと思います。あと、私個人の想い的なものもまとめてみたいと思います。では、参ります!

 

  • がん患者リハビリテーション料について
  • 特定薬剤管理指導加算から想い描くこと
  • 療養・就労両立支援指導料について

 

私は現在、回復期病院の外来と通所リハビリにて従事させていただいているのですが、以前は回復期病棟、療養病棟と過去複数の病期で臨床経験を積ませていただきました。回復期病棟では入院対象疾患がある程度決まっているので、その分野で集中的に経験を積むといった点では非常にメリットを感じています。逆に療養病棟では、回復期病棟では多くは出会わない患者さんとの臨床経験が非常に大きな財産になっていると感じます。また、外来兼務をさせていただいていたりしたので、そんな中でがん患者さんのリハビリをさせていただくこともありました。その中で感じていたことがあります。

 

”がん患者リハビリテーション料は、何故がん治療のために入院している患者さんでしか算定できないのか”

 

療養病棟に勤務していた際、化学療法で複数回(6回程度だったと思います)の治療クールがある患者さんが、化学療法後に入院してみえたのですが、その度に廃用要素が強まり、緩やかに能力低下、認知機能低下していったのをよく覚えています。外来でみえていた方の中でも、化学療法の間の廃用進行によりADLへの介入を必要とするレベルまで落ちていってしまう方がいたりします。同一疾患なので、その都度その都度疾患名を切り替えるわけにもいかず、13単位で対応することがほとんどです。外来だと廃用症候群も病名としてつけられませんので、ケアが十分に提供できているとは思えない事態も何度かありました。

 

今回の改定では、対象者の書き方の変更こそあったものの、依然としてがんリハ算定は入院対応ができる病院に限られているのは変わりありませんでした。必要な人に必要なリハビリが提供できるようになって欲しい。と想ったりしています。

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見直し内容

 

 

  • 【特定薬剤管理指導加算から想い描くこと】

「必要な人に必要なリハビリを」という想いからの続きになるのですが、今回の改定では一切触れられもしなかった個人的想いが、薬剤の方で新設されることとなりました。それが特定薬剤管理指導加算です。ここにある「薬局」を「かかりつけ医」、そして「服薬指導」を「運動指導」に置き換えてもらえると、「あー、mercyはこういうことを想い描いているのね」と理解してもらいやすいかと思います。医療でも介護でも、こういった地域包括ケアを実践していけることを期待しています。

現在、がん治療も通院治療へとシフトしつつある状況にありますので、リハビリの視点でもこの部分の対応ができるようになると良いなと感じている次第です。

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特定薬剤管理指導加算

 

 

  • 【療養・就労両立支援指導料について】

さて、今回の本題に参ります。

療養・就労支援指導料はH30年度の診療報酬改定で新設されたもので、政府による健康寿命を延伸する社会構造を実現するため、治療と仕事が両立できる環境を診療報酬でも評価する、といった趣旨のものです。政府としては、団塊世代が75歳以上となる2025年を見据えて社会保障の支えてを増やしたいという狙いが込められているんのでしょうね。

ただ、新設時の対象疾患が「がん」のみで、対象患者の勤務先の産業医が介入することでようやく算定できるものであるため、産業医の協力が得られなかったり、そもそも産業医がいないと算定できないといった要因があり、算定回数があまり伸びなかったため、という背景があるようです。

 

そんなこんなで今回は対象疾患に「脳血管疾患」「肝疾患」「指定難病」が追加となりました。また、産業医のみ出なく下図の管理者や保健師が追加となったことで緩和条件が緩和されることになりましたね。

対象疾患に脳血管が加わったということで、回復期病院でこれまで行われてきた復職支援などが正当に評価される御膳立てが整ったというわけですね!個人的にはそういった感覚で捉えています。もし違ったらご指導いただきたいです。

細かい算定要件などを今後読み込んだ上で異なることがあれば追記したいと思います。

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療養・就労両立支援指導料

 

今回はこれまで思い描いていたがん治療と、それに関わる支援に関して、自分の想いや考えをまとめさせていただきました。実はがんリハにも対応できる通所リハビリにしたいと思い、昨年初めに通所リハビリテーションの立ち上げを任せてもらい、管理者として自分が想い描く二次予防、三次予防を実現させていただくチャンスをいただいています。

 

今後も自分の想いと向き合い、地域のみなさんに還元できる施設運営をしていきたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

ではまた!

新型コロナウィルスについて考える

昨日(2020/3/12)WHOから

”新型コロナウィルス感染症パンデミック(世界的流行)と認定”

をいう発表がなされました。

 

2009年の新型インフルエンザ以来のことで11年ぶりだそうです。

いよいよ大変な騒ぎとなってきましたね。

 

世界的流行ということで世界各国で罹患者数が増えているということで

先日datebrewというコンサルタント会社が公開した

”COVID-19 data explorer

を用いて各国の状況を見てみたいと思います。

なお、COVID-19 data explorerはWHOやCDCを始めとする医療機関が公開したデータに基づいて、ジョンズホプキンス大学によってまとめられたものだそうです。

 

 

  • 現在流行っているとされる諸外国との比較

以下は縦軸が「確認感染例の累積数」で横軸が「1件目の症例が見つかってからの経過日数」となっています(3/11現在のもののようです)

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1症例目の報告があってからの累計患者数

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1症例目の報告があってからの患者数の変遷

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1症例目の報告があってからの新規患者数の変遷

 

中国はあまりにぶっちぎりだったのでこの表からは除してあります。

これらで見ると、1症例目の報告から46日時点でアメリカよりも累計患者数を抑えることに成功していますね。他の諸外国と比較すると日本は非常に優秀な成績なんじゃないか、といった印象を受けました。

 

厚労省が発表している基本方針の対策通りに進んでいるというのが個人の調べる範囲での見解です。

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基本方針

新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)|厚生労働省

 

 

  • 日本国内単体で見た時どうなの?

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日本国内における患者数の変遷

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日本国内における新規患者の変遷


日本国内で見た場合も、他国と比較すると緩やかではありますが、確実に感染者数、1日における新規発症者が増加しているのが確認できますね。感染は確実に拡大していると言えるでしょう。上記グラフは下記サイトでご自身で確認することもできます。

datacat.cc

これらの折れ線グラフ以外にも各国の感染者数や回復者数、死者数を地図情や棒グラフで確認できますので、気になる方は自分で調べてみると良いと思います。

 

 

  • これらのデータを踏まえて想うこと

厚生労働省の発表している基本方針にある「患者の増加スピードを抑えること」「流行の規模を下げ、患者数のピークを下げること」という思惑はギリギリ上手くいっている、といった感じですね。あくまでも感染拡大予防の面で言えば、です。

それと引き換えに様々な代償を払っているのがとても大きな問題だと思います。コロナに殺される前に、経済が死にます。自身が感染媒体となる可能性が大きくない限りは、過剰な自粛は控えて良いのではないか、といったように思います。

 

・市中感染の可能性は現状のデータを見る限り低いです

飛沫感染接触感染予防のため、手洗いやアルコール消毒をこまめにしましょう

・マスクは濃厚接触の状況以外での積極的使用は控えて、必要な時に使えるように無駄使いしない様にしましょう

・トイレットペーパー、ティッシュなどの紙類あります!過剰な買い溜めは流通が追いつかない原因になってしまいます。それぞれが必要なタイミングで使える様に必要以上に買うのは控えましょう

・マスクを自作するためにガーゼを買い占めるのはやめましょう。ガーゼをガーゼとして必要としている人がいます。ハンカチなどで代用できますよ!

 

これらのことは厚労省の公式HPにも載っています。

新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)|厚生労働省

先ほども書きましたが、自身が感染媒体となる可能性が高くない限りは、過剰な自粛は控えて良いのではないかと思います。

対策して、普通に出掛けましょう。異常に怖がる必要はないと思います。

適切な知識で、適切に怖がりましょう。

 

ではまた!