mercy's blog

愛知県でリハビリテーションに従事する者として日々考えることをまとめています。

業界の工学機器活用は加速へ

本日こんな記事が日経新聞のwebサイトに掲載されました。

www.nikkei.com

 

凄くないですか!?

 

何が凄いって、これがi padで出来るのが凄いですよね!検出方法が全くわからないので代償動作をどう捉えるのか気になるところですが、i padクラスの価格で動作分析してが出来るとなれば持ち運びの簡便さとしても低価格化としても申し分ないと個人的には思います。

 

 

私が研究機器に触れている頃の三次元動作解析といえば、kinematracerやVICONなどの非常に大掛かりなもので、測定には着替えやマーカーなどを必須としました。計測に非常に手間が掛かった上、解析場面でマーカーが追えない時などは途方に暮れたものです。。。

今現在でも正しい数値を計測しようと思うとこれらが選択されることが多いようですが、ここ近年ではOG技研のマーカレスや酒井医療のマイオモーションなど、大手医療機器メーカーからも簡便さが売りの計測装置が販売されております。技術の向上には感心するばかりです!(使ったことないので使い勝手は分かりませんが、、、)

 

 

先日記事にさせていただいた運動量増加機器加算に挙げられているようなリハビリ機器などの他にも、HALやHONDA歩行アシスト、ACSIVE、Re-gaitなどの歩行支援機器も数多く発表されています。とにかく今、リハビリテーション業界は工学機器の活用が進んでいるのです!

 

そんな流れの中で私が想うこと、それは

 

 

”このビッグウェーブに、乗り遅れてはならぬ!”

 

 

正直なところ、”ロボット最高!””ロボットあればセラピスト楽になるよね!””医療業界もロボットに仕事取られちゃう汗”とか、MI!JI!N!MO!思ってません!微塵も

私たちが提供している技術はそんな単純なものじゃない(と思いたい)です。バイオメカニクスや神経生理学の知識のもと、療法士が介助して獲得する動作の方が質が高いと信じていますし、ウェルウォークやReoGoーJなどを間近でみてきて、まだ取ってかわられるほどの脅威を感じないのが事実です。

ただ、これらの機器が開発される背景に超高齢社会による社会保障費の増大や、2040年以降の担い手の減少など、現在のままでは対応出来ないという未来予測のもと、技術開発がなされているのもまた事実です。

これまでのリハビリテーションの概念からパラダイムシフトしていく時期なのだと思います。これらの工学機器は敵でも悪でもないです。セラピストに代わるものでもなく、セラピストが使いこなすべき道具だと思っています。

 

”未来を作っていくのは人です”

 

上手に活用して、少ない人/資源でも患者さんの在宅復帰が支援できるように考え、尚且つ競争に負けない努力と視座の意識を忘れないようにしたいものです。

 

 

ちょっと趣向は違いますが、ZOZOスーツやZOZO MATなどの活用の展開を考えたら面白いですし、任天堂スイッチのリングフィットネスの考え方も面白いと思います!可能性は無限大ですね!

 

本日は記事から感じたことの投稿でした。