mercy's blog

愛知県でリハビリテーションに従事する者として日々考えることをまとめています。

セミナーを通して学んだこと①

3/21(土)にパーソナルデザインというセミナーを行いました。

 

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https://www.online-salon-mcs.com

 

 

【personal designとは?】

セミナーの趣旨としては”自分の生き方を自分でデザインする、そのためのキッカケを提供する”といったものです。

今の時代、How toのような情報自体の価値よりも(調べればいくらでも出てきますからね)、そのHow toを基にした一次情報(その人の体験をもとにした情報)に価値が見出されることが多くなってきました。

personal designでは様々な働き方をされている、”医療介護業界で現役で活躍されている方々”に講師を依頼し、講師の方から発信される各々のエピソードや想い、実際の行動などの一次情報を基に、それを抽象化し自己のアクションに落とし込むということを目的としています。

 

 

昨日は株式会社クレセント代表取締役の瀬口雄一郎さんから介護業界に関するお話をしていただきましたので、そこからの自分なりの学びをまとめていきたいと思います。

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プロフィール

 

【summary】 

今、介護業界がアツい

2025年、2040年、2060年と変革期を迎える介護業界は、今後さらにニーズが高まっていくことが予測される。既存の企業が新規事業を興す際、6割強が介護業界への参入を視野に入れるとさえ言われ、これから市場規模が拡大していくことを考えるととても魅力的な業界である。民間企業から見ると遅れているところがあり、成長の可能性を秘めた業界である。

 

良縁は自分の意志で掴み取る

仕事をしていく際、自分の中で”やりたい!””面白い!”と思ったことはどんどんプレゼンして掛け合っていくべきだ。熱い男!じゃ足りない。熱苦しい男!になろう。熱意は必ず人に伝わる。伝わるまで伝えて、一緒に楽しんでくれる人を見つけると、楽しい仕事ができる。想いを伝えたい時はシンプルに手紙や電話が、何だかんだ最も効率が良かった。尖った発言や行動をしていると、必ず非難する人が出てくるが、非難を共感に変えられると強い。

 

介護は暮らしの中に存在する

少しでも健康に活動的に生活をしてもらうには、リハビリ視点で筋力や筋持久力を維持・向上していって貰わなければいけないが、目的の見えない動作では中々継続することが困難。課題が面白くなければ、自発的に課題を行える人の方が少ないのだ。施設での事例紹介として、数名の方の不良姿勢を修正することを目的として、『美熟女図鑑』なるものの作成に取り掛かった話があった。利用者さんの姿勢に対する意識を、”美しく写真に収めてもらう”という目的を作ることで変えることができた。

 

組織運営においてもIn -Outバランスで考える

 施設において事業による収入も大切だが、同時にどこにお金が使われているかということも重要なポイントである。介護業界も人材紹介会社からの紹介という流れがあるが、人材紹介料のマージンが異常に高く(紹介手数料35〜40%)、人手不足という業界のイメージからか足元をみられている部分がある。ノッポさんのデイサービスではプロモーションビデオ(PV)を作成し、PVのQRコードを機関紙、広報誌、名刺などに貼り付けることで、二次元の情報紙に動作という奥行きをもたせ、より自施設をユーザーやワーカー予備群に身近に感じてもらう戦略を採用している。それによって求人コストをかけずに働き手の確保が行えている。これからの時代はITを正しく使って情報発信を行わないといけない。

 

 講演から感じたことを抽象化すると

今回の講演内容から私が感じたことをまとめると、

成長市場に身をおいていることを意識し、新しいチャレンジをどんどんしていくべきである

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介護業界に労働者としてではなく運営者として関わる意識がある方に言えることかなと思います。2060年の”段階Jr.世代”が65歳以上となる時代に予測される市場の問題に向けて、自分の携わる地域で起きてくるであろう地域のニーズを捉えることが大切だと改めて感じました。まずは求められていることを整理していく必要があるので、地域の公共事業と精通している知り合いに話をもっと聞きに行くことにします。

 

チャレンジに対して批判や非難があることは悪いことばかりではない

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何事においても言えることは、一回でスパッと話が進むことの方が少ないということだと思います。だから、何度でもやる。想いが本物なら、何度もやるうちに相手に想いが伝わって、仲間になってくれる。チャレンジに付きもののアンチも、関心を持ってもらえているという時点で既に味方予備軍だと思います。学会発表等も同様ですが、関心を持たれないのが一番アプローチに失敗している状態だと言えます。アンチはいない、捉え方次第です。私個人としては、想いを文字に興すこと、情報発信の習慣を身に付けることでライティング能力のレベルアップを図り、発信のためにも情報リテラシーを高めることで情報収集能力を高めていきたいと感じました。また、批判されるくらいまずは知ってもらえるようにもっとSNS頑張らなきゃなと思います汗

 

目的達成のためのプロセスに介入し、相手の行動変容に意識する

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これは当然なのですが、目的達成のための手段は1つではありません。目指すゴールが同じであっても、そこに辿り着くためのルートは一つじゃないですよね。そして、そのゴールに利用者を連れていくのであれば、自分の得意なルートではなく、対象者が楽しめるルートを選択するのが常套手段であるということです。評価によってアプローチ対象の最終到達段階を決定し、課題の難易度設定を見直す。case-by-caseで行動変容を起こせるようアプローチ手段を変えていくことが大切だと思います。行動変容がkey wordですね。

 

事業全体を考える際は、どこにお金が費やされていて、それに対する成果(所謂コスパ)が適切なのかをまずはリサーチする

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家計と同じでIn -Outバランスを考えなければいけないという当然のことが、まさに眼から鱗状態でした。リハ関連機器を除くと、あまり自分の所属施設がどこにどんなお金を払ってるのかを意識して聞いたことがなかったので、事務長に聞いてみようと思いました。仕事で成果を挙げるということを考える時は、会社の中で”株式会社  JIBUN(自分)”を立ち上げると良いですよ。業務を委託されている、という認識で成果にコミットすると、会社からみた個人の価値が高まりますので。参考までに。

 

 

まとめ

今回のpersonal designは大まかにお伝えするとこのような内容でした。もちろん実際の瀬口さんのお話はもっともっとアツくて濃い話でしたよ!純粋にお話がとても上手で楽しく聴講できました。今後もpersonal designで感じた私個人の感想を書いていこうと思いますので、personal designに興味を持っていただいた方が見えましたら是非一度遊びに来てください。あすに向けた気持ちの高まりを感じることができますよ!

 

 

次回案内

せっかくなので次回案内もさせてください。

次回は当事者セラピストによるトークセッションとなっています。セラピストとしての立場と患者さんとしての立場の双方である御三方のシンポジウム形式で執り行わせていただきます。これから実習生として病院や施設に出向く学生、4月から社会人となる方、働き始めて数年経つ医療介護従事者、誰にとっっても意味のある貴重な体験ができると確信をもってお伝えさせていただきます!

是非とも足を運んでいただけたらと思います。

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ではまた!