自立支援とは何か?専門的見知からヒトを想い、寄り添う。
本日はこちらの記事から私見を交えつつ、お知らせを。
診療報酬の改定が間近に迫る中、先週3/16に次年度4月に迫る介護報酬改定に向けた議論が社会保障審議会・介護給付費分科会にて行われたという記事です。
内容を要約すると、
”自立支援・重度化防止をどう評価していくか”
”エビデンスに基づくアプローチや、成果指標をより明確にしていく必要がある”
としつつ、他方からは
”自立支援・重度化防止も大事だけど、それよりもQOLとか尊厳とか自己実現とか、そういう数値で評価しにくいものも大切だよね”
なんてゆー意見が上がったよ、という感じの話でした。
方針として、気持ちとしては後者ですが、現実的には前者かなといったところです。
本当は両方とも評価できる仕組みが望ましいですけどね!
QOLとか、自己実現は、個人によって違うから評価するの難しいんじゃないかなーといったところです。
さて、ここからが私見。
”自立支援とは何か”と考えると、やっぱり
”自分の意志を体現できる”
が重要になってくるかと思います!(個人的見解です)
一人で出来る!が最重要ではないのかなってのが私見になります。
回復期6年、療養4年、その間外来を兼務で5年、通所1年と、実務を通して学んだことは、
”何を提供すべきかは、対象者の背景や今いる段階によって異なるが、目的は変わらない”
ということです。
因果なもので、真面目に勉強して頑張っているセラピストほど機能改善に躍起になり、大切なその人自身の在り方を、時に見落としてしまっていることがあるように思います。
何のためのリハビリなのか、これを患者さん・利用者さんと共有していることが何より大切です。自分の独りよがりであってはいけないですし、何も考えずに漫然と時を過ごすことがあってもいけないのです。
昔の私は、回復期のセラピストとして、生活期、維持期のセラピストとして、機能改善を”希望する”患者さんがいた時にベストを提供できるように研鑽を積んできました。それが正しいと思っていましたし、今でも半分は正しいと思っています。
正しいと思う半分は
”機能改善を希望する患者さんに全力を尽くせるよう研鑽に励んだ”ということ、
間違っていたと思う半分は
”希望しない患者さんには必要最低限の能力獲得と環境調整を行っていた”ということです。
”希望する患者さんには”
”希望しない患者さんには”
この考えが、今となっては違っていたのかなと思います。
特に回復期において、病気や怪我を負った患者さんは、現状に悲観し、未来に絶望しています。程度に差はあれ、多くの方がそう感じています。そんな時に、”希望する患者さんには”、なんて思っていた自分は本当に愚かだったと思います。
希望しない患者さん。もう歩けなくて良いから、車椅子で移動するから良い。と言っている患者さん。少なくても心の底からそう思っている患者さんはいないと思います。そんな人たちに、専門的見知からヒトを想い、寄り添うのがセラピストです。
”患者さんの希望するリハビリを提供する。”
聞こえは良いですが、そんな状態は思考停止状態ですよね。。。
専門的見知からヒトを想うこと。
専門的知識があるだけではダメ、ただ寄り添うだけでもダメ。
”何が出来るのか”
”何が問題なのか”
”何をしたいのか”
”それは到達可能な目標なのか”
”独りで出来るのか”
”どうしたら目標達成できるのか”
そう言った様々な問題を、専門職として想い関わることが、
自立支援そのものなんじゃないかなと想います!
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